とりかへばや日記

戸籍の性別を取り替えるまでの記録

入院準備をいろいろと。

まだ入院まで半月くらいあるが、ちまちまと入院準備を進めてみている。

なにしろ、物心つく前に小児喘息をこじらせて一度入院して以降、実に30年くらいノー入院で過ごしてきたので、入院というものの勝手が全くわからないのである。小児喘息のときは、当然ながら全て親がやってくれたし。

 

病院からもらえた入院の案内パンフレットに加えて、自分でも少し調べてみている。

いろいろ見た中で、下着メーカーのグンゼのこのサイトがわかりやすかった。

https://www.gunze.jp/kigocochi/article/1h202007-05/

メーカーのサイトながら、自社製品の宣伝は控えめで中立的で助かる。

もちろん宣伝も挟まるが、さすがグンゼ、と思ったのは、シームレスパンツは当然ながら、前開きブラジャーとかウエストまで覆えるパンツとか、さらには洗えるスリッポンまで扱ってたこと。知らんかった。

 

用意してみるもの。

  • 下着(看護師さんから、「術後に出血がありうるためナプキンを着けられるものを用意して」と言われた。トランクスはNGなので、シームレスのボクサーを何枚か用意するつもり)
  • 術後の出血用のナプキン(彼女のを分けてもらう)
  • 靴下
  • 帰宅用の洋服
  • 使い捨ての紙コップ、割り箸
  • 歯ブラシ(旅行用のものを使うつもり)
  • くし(短髪癖毛なので毎朝寝癖が爆発するので)
  • ティッシュ、ウェットティッシュ
  • スリッポン(これは早めに購入して履き慣らしておく)
  • 爪楊枝(しょっちゅう歯に食べ物が挟まるので)
  • ペットボトルに付けられるストローをブッ刺さるフタ(これは彼女のお母さんが入院したときの経験からおすすめしてもらった。寝たままでも水が飲みやすいらしい)
  • 使い捨ての曲がるストロー(同上)
  • 髭剃り(刃物NGの病院もあるようだが、今回の病院がどうかはわからず。念のため電気シェーバーを持っていく)

あとは健康保険証やら身分証やら多少の金銭やら。性別適合手術自体は完全自費治療だが、念のため健康保険証も持ってくるように言われている。

ちなみにパジャマやタオル類は、ものすごく悩んだが、最終的に病院のレンタルを申し込んだ。入退院の荷物量と退院後の洗濯と、レンタル費用を比較した結果、課金することに決めた。今回は一週間ほどの入院なので、レンタル費用も数千円程度。一ヶ月以上の長期入院ならいざ知らず、この程度ならレンタルの方がコスパが良さそう。と思いたい。

入院するのは個室の予定なので(そりゃ婦人科病棟の大部屋にこんな風貌の輩を入れられるわけもなかろう)、プライバシー的なやつは大丈夫そう。ということで、耳栓などは割愛。

イヤホンは愛用のBluetoothのやつで良いのではないか。テレビはきっとテレビカード式だろうから、ケチって見ないだろうし。スマホさえあれば、ぶっちゃけ今やTVerやアマプラなんかがあれば十分だ。自宅でも、地上波を見るのはリアタイでアニメを見たいときくらいになってしまった。悲しい話である。

ということは、スマホとイヤホンの充電器は必須。忘れたが最後、ザキを喰らってしまう。そうだ、Wi-Fiも持っていかねば。

パソコンは、病院にもよるが、なぜか許可制のところが多いらしい。ブログやその他書きたいものもあるし、一応持って行くこととしよう。

 

つらつら書いてみたが、こんなものだろうか?

一週間入院だというのに、イン○ックスに1泊2日遠征するときよりも少ない荷物で行けそうで笑える。

 

あと、これは必要かはわからないが、念のため直筆の意思表示の紙も用意しておいた。万が一手術後に意思表示ができなくなったときのための保険だ。

直筆ではあるが、そこらへんの紙にボールペンで書いたもので、1mmも公正文書ではないし、法的な効力はないかもしれない。けれど、そもそも自分と彼女は、パートナーシップとかいう法的な効力はない、自治体のサービスの一貫である繋がりしかない。それのわずかな支えになればいいな、という程度の紙切れだ。

紙は2枚。「自分が意思表示できなくなったとき、金銭や治療の全ての判断はパートナーの○○に任せる」という紙と、彼女宛てに各種暗証番号のヒントをまとめた紙だ。これで自分が何もできなくなったり、ワンチャン死んだとしても、彼女が口座のお金を出すくらいはできるだろう。

彼女には「遺書」と言って誤魔化したが、半分本気でそう思いつつ書いた。親が遠方におり、長らく疎遠である自分には、これくらいしか思いつかなかった。

いざ必要になったとき、この紙が有効であったかどうかは、自分はきっと書き記せないのが残念である。あの世にははてブロがなさそうなので。